本を読む:「乃木希典」「カンパン夫人」

私の仕事は、相談者自身が答えを出して決断し、最善の形でゴールに辿り着けるよう伴走者として色々な角度から寄り添うことだと思ってる。

10年と少しやってみて、結局のところ、結果がどうであれ最終的に清々しく納得できるかどうかは”相談者自身が大切にしていることは何か”ということが重要で、それを突き詰めると「在り方」ということになるのだなと。

最近、読んだ2冊。在り方についてまざまざと考えさせられると同時に、企業トップが理解され辛いのはなぜなのか、そのトップの心を動かすために必要なことは何なのか、一本の線で繋がったように思う。すごくヒントをもらえた。

乃木希典は明治維新から明治時代という激動を生きて明治天皇に寵愛を受けた人だし、カンパン夫人はやっぱり激動のフランス革命の頃にマリーアントワネットに続いてナポレオンに寵愛を受けた人。

・・・ということになっているけど、寵愛を受けたというのは誤解を生む気がする。乃木大将もカンパン夫人も、その在り方ゆえに国家を背負う方たちの精神的支柱だったのではないかな。

乃木希典は少し読みにくく最後の最後でやっとオチがわかるという小説のような構成になっていた。坂の上の雲ではなく、こちらが実際の乃木希典像だと信じたい!!私は読んで良かったけど、好みがかなりわかれそう。

カンパン夫人は全力でおすすめしたい。

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