自分への信頼

19歳と29歳、2度の起業は、どちらも1年で結果を出して2年で疲弊した。

本当の自分と、外側の自分がかけ離れていき、どんどん売り上げが伸びていく中で様々なことが本来のキャパでは受け止めきれなくなったし、10年後もやりがいを持って同じ仕事を続けている自分が全く想像できなかった。

何より「10年も経ってずいぶん成長したと思っていたのに同じことが起きた」ということに絶望すら感じた。自分の一体何か原因で起きるのか先がまったく見えなかったから。

同じような経験をした人、なりそうな気配を感じている人、たくさんいるのでは。

最近、真逆のことが起きた。

アロママッサージに来てもらっているセラピストの方は観察力と素直さがずば抜けていて、初めて我が家に来た10分後には本当の私を言い当てたことから始まる。

常識という概念がなく発想も生き方もとても自由。合理的で意図や根拠なしに感情や思い込みだけで発言しない。何事もスピードが早く、自分ではかなり遅くしているつもりでも周りの人がついてこられないことが少なくない。

3年ほど前から仕事の時以外はこの自分を消して人と接していたのに、見事に見抜かれたしそんな人は初めてだったからとても驚いた。

そして、なんだか、とてもほっとした。

真逆のことが起きたというのはどういうことか。

過去は「自信がない自分を隠し、できる自分を演じる」ことに疲れ、今は「できる自分を隠し、自信がない自分を演じる」ことに疲れたのだ。

やっと、自分の中で分断していた線が一本になって突き抜けて、ありのままの自分でやりがいを感じながら、自分がすべきことへと向かっていける気がする。

この偉大な差を埋めたのは、たくさんの嫌な思いをして、原因は自分自身の中にあるという信念のもと自分自身と向き合い続け、一つ一つ乗り越えてきた経験。

結果、たどり着いたのは自分への信頼。

自分を消し始めた3年前といえば40歳。奇遇にも10年の節目・・・!全然、意識していないんだけど。今は次の10年へと進んでいたんだね。

これからも「なんて思い上がっていたんだろう!!こんなにも未熟なのに!!」と思うようなことが起きて、そのたびに向き合って成長していくのだと思うけれど、次の節目の50歳、楽しみだな♪

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