アテネ五輪シンクロナイズドスイミング銀メダリスト武田美保さんの講演

東京ステーションシティのオープンセミナーに参加しました。登壇されたのは、アテネ五輪シンクロナイズドスイミング銀メダリストの武田美保さん。

参加して本当によかったです。関西のノリがおもしろすぎてあっという間に時間がたち(笑)、一つのことを突き詰めて、世界の舞台に立ってこられた方の視点はとてもシンプルでした。仕事も恋も思いのままに生きている方だったし!

心に残ったのは3つのこと。

出会いがその後の人生にどう生きるかは自分次第

振り返ってみれば運命を変えるような出会いも、「たまたま」とか「偶然」ですよね。

武田さんがシンクロと出会ったのは小学2年生。近所にスイミングクラブがあったから気軽に通い始めたことがきっかけでコーチに勧められたそうです。当時はまだ無名だったシンクロですが、先輩が水中で泳ぐ美しい姿を見て「やりたい!」と思ったそう。それが10数年後にオリンピックで銀メダルをとることになんて。

武田さんのその後の努力や葛藤をお聞きして、偶然の出会いが人生にどう生かされるかはやっぱり自分次第だし、振り返った時に偶然の出会いが貴重な経験になっていて、それを語ることで誰かの役に立つ生き方って素敵だなと思ったのが一つ目。

お母様のコーチング教育

お母様の教育方法がとても素敵でした。お子さんがいる方は取り入れてみてはどうでしょうか。

ある日、シンクロを世界の舞台へと導いた井村コーチに泳ぎを見てもらうことになったそうです。井村コーチとの出会いもかなり衝撃で、震え上がるようなエピソードでしたが、いかんせん関西弁で軽快におもしろく話されるものだから、笑いが止まらず(笑)

突然おとずれた、鬼コーチの一時間のレッスン。必死で泳いだ結果、「あんたはこの一時間、一つも自分を変えなかった。オリンピックなんか無理や。(わたしの言葉でかなり要約しています)」と言い放たれ、目を腫らして泣きながら帰ったそうです。

中学生の時に、雲の上の存在の人にこんなことを凄んで言われたら立ち直れそうにありませんが、お母様の存在がすごい。

普段から「その時、どんな感情だったの?」「コーチはどんな風に言っていたの?」と事細かに追体験しないと答えられないような質問をいつも投げかけてくれたそうです。「関西の肝っ玉母ちゃん」と表現されていたので、お母様がコーチング理論を知っていたわけではないのかもしれませんが、まさにコーチングです。

事細かに追体験した後、「井村コーチの目に留まりたくて、失敗を恐れて守りに入った結果、現状維持になってしまった」と分析し、「井村コーチにまた見てもらえるかはわからんけど、失敗してでもコーチの要求に応えられるようになれば、この子は変わったと思ってもらえるんちゃう?」と収束してくれたそうです。

PDCAというか、拡散→収束→行動というか、感情解放までして、こうしてお母様がいつもコーチングしてくれていたそうなのです。最高のコーチですね。

さらに、お母様が大笑いしながら「オリンピックに行けない子に、オリンピック行きたいんか?とは絶対に聞かへん。可能性があるから聞いたんやろ。」と言ってくれたことで、「なーんや、わたし、可能性があるんや!」と前を向けたそうです。

お話をうかがいながら、お母様の感覚で必要だと思うことをされていたのかなと感じましたが、わたしも、理論はもちろん大切ですが、まずは目の前の人に必要なことが何かを大切にしているし、お母様が大笑いしたように、深刻になっている時ほど笑いに変えるなど、視点の切り替えもよくやるんですよね。

それで気持ちが切り替わって救われたという方もいますが、わたしの意図とは全く違う受け取り方をする方もいて、ちょっとぶれることもあったのですが、わたしはわたしでいこうと勇気をもらいました。これが二つ目。

世界の舞台へ導いてくれた井村コーチとの信頼関係

武田さんが、悩み苦しみ、葛藤された末の銀メダル。武田さんご自身が自分を変えたことで、井村コーチとの信頼関係が築かれ、チームワークが生まれ、オリンピックでの最高の演技につながりました。

オリンピック代表に選ばれたものの、コーチの言うことにただ返事をするだけの毎日、しまいには「自分は人として嫌われているのだ」という思いになってしまったそうです。これ、コーチと生徒、上司と部下、などの間でよくあるすれ違いだと思いますが、武田さんはやっぱりすごい。

「自分はコーチに承認されたいんだ。これは承認欲求だ。それなら、承認してもらえるように続けるか、やめるかしかない。でも、シンクロは好きだから続けよう。それなら、笑顔でコーチに返事するとか、できることから一つずつ変えていこう」と、客観的に分析をして、自分を変えられたという点です。

いじけてコーチのせいにするとか、被害者意識のまま逃げ出すとか、そういう人はたくさんいます。こうして自分を省みて、自分を変えることができる人は、絶対に夢を実現できる。武田さんは20歳でもうそれをされていたというわけですから、さすがオリンピックで銀メダルを取る方はレベルが高いなぁと思いました。

井村コーチは、自分を変えていった武田さんを見て「それを待っていた!」と言ってくれたそうです。

井村コーチが全力で信じて心を尽くしても、ふてくされた態度や、信じられない裏切りなどもあったと思うんですよね。それでも相手の可能性を信じ抜いて、貫く信念があるかどうかがリーダーシップだと思うし、未熟な自分の壁を乗り越えて、自らコーチとの信頼関係を築いた武田さんの成長は、井村コーチにとってどれほど待ち望み嬉しかったことだろうと思います。

耐えて待った井村コーチと、自分の壁を壊して乗り越えた武田さんだからこそ、絶大な信頼関係があるのだろうし、それがチームワークにつながり、オリンピックで最高の演技になったのではないでしょうか。

自分を信じて、何があってもぶれずに進んでいこうと、すごく勇気をもらえた一時間半でした。

・・・あ!そういえば、講演の最初に「帰る頃には、自分が強くなったような、なんでもできるような気持ちになってもらえると思う!」とおっしゃっていました。まさに。。

機会があれば、またぜひお話をうかがいたいです。

 

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