“勘”は意図的に磨くことができる

ワークショップに参加してくださった方の中に、顔を見れば血液型がわかるという方がいた。

絶対にA型には見えない別の参加者を「A型ですよね」と一発で言い当てたことから始まったのだけど。あれは盛り上がった!

どうしてそんな能力があるのかというと、献血ルームで働いていた時に、膨大な人数の人の顔を見ながら血液型のカルテを書いたことで磨かれたらしい。おもしろい!

わたしにも似たような体験がある。

まさに今の仕事でしている、コーチングのような、カウンセリングのような、コンサルティングのような、体系化できない私自身の手法だ。(体系化を望む声は少なからずあったし、しようと思えばできるのだろうけど、そうする気が全く起きないのがなぜかは後ほど説明しようと思う)

一度だけ受けた5ヶ月間のコーチングとNLPの講座。そこで得た知識、講師の在り方、講師とのやりとりなどの全てを、まずは習った通りにそのままを真似て、「こういう場合はうまくいく」「こういう場合はうまくいかない」というデータをものすごく細かく何度も何度も繰り返しながら増やしていくことで、正解率をあげていった。

今は、自分で得た正解答に溺れて成長が止まらないよう気を抜かずに、さらにブラッシュアップし続けている。

そうしてできた手法は、山田彩乃オリジナルとしかいいようがないし、人の心に関わる仕事をしている人たちは、そうして自己流を作っているのだと思う。

山田彩乃オリジナルは、逐一データ化していたわけではないし、自分の頭の中だけで処理していたから、どうして答えがわかるのかと聞かれても、すぐには言語化できないし、体系化するとなると大変な労力がいる。

血液型を当てられる能力を持つ彼女も「なぜわかるかは説明できないけどわかる」と言っていた。

こうして得た、なかなか説明のつかないものを”勘”というのだと思う。

勘はトライ&エラーの数と、それを分析して改善した数だけ、磨かれると思う。だから、勇気と忍耐と客観性さえあれば、勘は意図的に磨くことができると思っている。

現段階では勘としか言いようのないものを体系化しようと思わないのは、体系化したところで、それを知識として人に応用してもうまくいかないことが体験的にわかっているから。

そして、自分自身で何度も何度もトライ&エラーしながら、客観的に分析して改善して磨かれる技術や、その過程で成長しながら磨かれる人間力にこそ意味があると思っているから。

多分、どんな仕事でも一緒なんでしょうね。

習って、真似て真似て真似て、違うやり方を試してみて、自分独自を作り上げる。まさに守破離。武道だ。

だから、武士みたいって言われるのかな(笑)

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