銀二貫の感想をいただきました
こちらで紹介している銀二貫を読んでくれた方が、感想を送ってくださいました。
とても素敵な感想だったので、許可をいただいて一部をこちらに掲載します。
「銀二貫」感想
ホームページでご紹介されていた銀二貫を読んでみたところ、とても感動し、今まで感じたことのない気づきがありました。ぜひ彩乃さんに感想を読んでいただきたいので、お忙しいところご迷惑かなと思ったのですが、送らせてください。
大きく二つのことが印象的でした。
一つは、大火で家族を亡くし、顔に大火傷を負い、どんな苦しく悲しい状況にあっても、現実を受け止め他人に弱音を吐くこともなく、人を愛し、健気に、強く生き抜く おてつの姿です。
胸が締め付けられ、本来あるべき女性の美しさ、強さ、しなやかさを教えられました。そして同じ女性として、自分の甘い考えや弱さ、もっと欲しいとゆう欲深さがとても恥ずかしく、情けなく思えました。こんな女性を目指したい、いやそうでないと幸せになれっこないと思いました。
もう一つは井川屋の主人と松吉はもちろん、その周りの人々との繋がりです。それぞれの立場で相手に尽くし、ものごとを損得で判断することなく、永い歳月の中で築き上げてきたこの信頼関係が、本当の家族のように、いいえ、それ以上にしたのだと思い、とても熱くそして温かい気持ちになりました。
生活が便利になり、情報にあふれ、損得で物事を判断するなど、人間同士の繋がりが希薄な今の世の中。流され大切な事を見失いかけそうになっていた自分に、今一度、女として、人として、私もこんな風に愛に満ちた生き方をしていきたいと、はっきり確認させてもらえた一冊となりました。
読書はすぐ眠くなってしまうのがオチだった私なのに、読めば読むほど眼が冴え、あっとゆう間に読み切れてしまったことに、驚きと喜びもありました。苦手意識を克服するきっかけにもなり、これからの自分の成長に少しの緊張と期待でドキドキしています。
最後に、この本を紹介してくださって、本当にありがとうございました。