辛い経験で学んだ人の在り方
以前、すごく面倒な人と契約してしまったことがありました。あることないことを塾生全員に連絡して、辞めた人にまでわざわざ連絡していたのです。言われた人たちは、2つのパターンにわかれました。
批判めいたことを言うか、もしくは何も言わずに離れた人たち。これが一つ目のパターン。信頼関係も何もなかったのでしょう。大半はこちらでした。
もう一つのパターンは、わたしに何も言わずに、態度も何も変えなかった人たちです。
後からこの件を知って、この中のお一人に「どうして何も言わずにいてくれたんですか?」と聞いてみました。するとこんなことを言ってくれました。
彩乃さんを選んだのは自分。
他の人がどう言おうと、わたしにはどうでも良いこと。
お伝えしなかったのは、余計な心配をかけたくなかったからです。
あぁ、この人は、これまでも、これからの人生も、人のご縁で助けられ、幸せになる人だなぁと思いました。
この時は心底落ち込んだけれど、自分の正当性を主張するために人を陥れるようなことをする人も、それに巻き込まれて一緒になって誰かを悪者にする人も(「魂を売った人」とわたしは呼んでいるけど)、わたしがどんなに落ち込んだところで世の中からいなくならない。だから、問題を恐れるのではなくて、問題を問題を思わなくなること、それが大切なのだと学びました。
それに、わたしだって、心も人生も何もかもが清らかで清廉潔白なはずはなく、多かれ少なかれ同じ部分を持ち合わせているはずなんです。批判するのは、自分の中の同じものを見たくないから。
だから、自分の落ち度を素直に認めて成長の糧にして、相手には深い理解を示してさっさと前に進むことが、どんな解決策よりも自分が素敵になれるんです。
人を憎まず、恨まず、疑わず。
似たような経験をして傷ついた方や、今まさに渦中にいる方もいるかもしれません。自分の魂を売らないこと、それが大切だと思います。前を向いて、自分の中の正しさから外れなければ、必ず助けてくれる人や味方になってくれる人はいるから。その人たちだけを見て欲しいと思います。良いことはまたたくさんあるし!
批判したり、人を巻き込んだり、一緒になってそれをしたり、そういう人は自分が正しいことを証明したくて、ずっとその過去にとどまっている人。
「こんなに人を辛い気持ちにさせること、絶対にしたくない。気づかぬところでしていたなんてことがないように、自分と常に対話しよう。人を信じて、そして、前だけを向いていこう。前を向いているだけを見ていこう」と心に誓ったし、とても辛いできごとではあったけれど、「人」を学ぶとても良い経験でした。