チャリティーイベント「アンマ来日プログラム」今年もたくさんハグしてもらいました♡

毎年、5月になるのを心待ちにしています。インドからアンマがやってくるからです。アンマはインドでは聖者と言われていて、世界中の人々を抱きしめています。述べ3800万にもなるらしい。

もはや、すごい数すぎて想像がつきませんが、4万人以上の人を24時間以上かけて抱きしめることもあるそうで、これだけでも「人間じゃないんだろうな・・・」と思ってしまいます。4万人・・・24時間・・・わたしならハグするも何も、人数を聞いただけで気が狂いそうです。

「無私の奉仕をしなさい」というのがアンマの教えで、慈善事業家でもあります。インドに、最先端の医療が受けられる病院や大学をいくつも作っていて、貧しい人たちは無償です。貧しい人たちのために家を建てたり職業訓練を提供したり(もちろんすべて無料)、ともかくたくさんの活動をされています。

アンマ自身は一年を通して世界中でハグしているだけなのに(それだけでもすごいですが)、世界中からとんでもない額の寄付が集まって、困っている人たちのためにあらゆる活動をされていて。究極の事業家だなと。すごい循環ですよね。

「無私の奉仕」や「無償の愛」を実際にやって見せてくれて、こんなに矛盾がなくて、美しい人がいるだろうかと思います。少しでもそのエッセンスを吸収したくて、毎年、アンマに会いにいっています。

出会いのきっかけは、インドの嘘っぱちツアーに参加したこと!

2002年から世界中を無計画に旅していて、2004年に最後に行った国がインドでした。インドってめちゃくちゃなんですよ。電車が10時間以上遅れるなんて当たり前だし、とにかくそれまでの常識の何もかもが通じない、頭が強制リセットされる国。

観光名所だけを見たら美しいですが、インドの摩訶不思議な魅力は観光名所にはない!・・・とわたしは思っています。(一応、観光名所も行きますけどね)

北インドから南インドに旅していた途中で「昔ながらの船で村を訪れて泊まるツアー」を見つけて参加することに。目の前に現れたのは、昔ながらでもなんでもない、ごく普通のクルーズ船でしたが(こんなことくらいでは全く驚かない)、インドの村々を眺めながら川をクルーズするのは楽しいものでした。

さて、何時間も移動して「ここで降りろ」と言われて降りた場所は、ジャングルの中に突如現れたピンクのビル群。仕方ないので中に入っていくと、白い服を着た外国人がたくさんいるし、とんでもないところに連れてこられたと思いました。でも、このくらいでは驚きません。それがインドです。

同じく船から降りた旅行者の外国人と一緒に泊まることに。今から大広間で歌が始まるらしい!というので行ってみました。体育館のような広い場所の舞台上で女性が歌っています。会場にはたくさんの人。踊ったり歌ったり色々でした。

「あれ、これはもしかして・・・」と思いました。実は、南インドに入る前に、別の場所で仲良くなった日本人に(今では一番の親友)、「南インドにアンマというすごい聖者がいるらしいよ」と聞いていたのです。

当時のわたしは、魂はもちろん、愛という言葉ですら鳥肌がたつくらい嫌い。「へー」と聞いていたものの、聖者という胡散臭い言葉が出てきた時点で完全スルー。「あれ、もしかして、これが例のアンマでは・・・・」とその時の会話を思い出したのです。

しばらくすると歌が終わり、みんなが並んで道を作り始めました。わたしもなんとなく一緒に並んでいると、一人の女性がみんなとハイタッチしながらこちらへ。わたしもハイタッチ。アジア人が珍しいのでしょう、驚いたようにこちらを見て微笑んでくれました。これがアンマとの出会い。

愛なんて言葉、嫌いだったのに!

なんだか不思議な出来事だったので、帰国後にアンマのことを調べたら、毎年5月に日本に来ていることがわかったので、ボランティアに参加してみることに。来日プログラムで2回目の出会い。

わたしも初めてハグを受けました。その時に「うわー、これが愛なんだ・・・!!」と、衝撃を受けたんですよね。何があったわけでもないのですけど、これを愛っていうんだなと、納得せざるを得ない感じで、ストンと肚に落ちたんです。愛なんて聞くとシラけてたのになぁ。

あれから14年通っているわけですが、衝撃を受けたあの日から、理屈抜きで納得してしまった「無償の愛」とは一体なんなのか、探り続けていたのだと思います。

泣きたくないのに涙が止まらない・・・!

今年はこれまた初めての体験がありました。感情とはまったく関係なく涙が止まらないんです。会場には泣いている人はよくいるし、中には号泣している人もいますが、私自身はこれまでそんな経験はなく。

親友の前でも涙を流すことなんて滅多にないのに、アンマを見ては涙が出て、アンマを見て泣いている人を見ては涙が出て。すごく満たされてはいるんですけど、悲しいわけでもないし、嬉しいとも違うし。

涙があふれる自分にちょっと困惑して、頭の中にもう一人の自分を作って「何これ、止まらない」とかって冷静に見ているんですが(笑)、嗚咽がこみ上げそうなくらい涙が出ちゃうんですよね。しかも、ものすごい疲労感。本当に不思議な体験でした。

世界中の人のことを思って、目の前の人にただただ愛を注いて、自分の欲や考えなんてものは微塵もなくて。そういう姿を目の当たりにして、心が洗われたのかもしれません。

自分の幸せや欲得のために生きても、自分も周りも誰一人幸せにならないと、これまでの人生で身をもってわかったし、目の前の人に自分の愛を全て注げる、それが自分の喜びそのもの、そういう生き方がしたいなと思います。それができるって14年も目の当たりにしてきたし。

無償の愛も、無私の奉仕も、まだまだ遠いけれど、あの頃の、心が擦れてしまって必死でもがいていた私に言ってあげたい。「あなた、愛を注ぐとかって大真面目に言ってるからね!!」と。絶対に信じないと思うけど。

はぁ、今年も良い時間でした♡

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