成果は出せるのに、虚しさが増して苦しいなら、自分も人生も大きく変えるチャンスかもしれない

「自分にしかできないことがしたい」「たくさんお金を稼ぎたい」こんな野望を実現するために起業した方、少なくないのでは。コツコツと堅実に実績を積み上げていく方がいる一方で、本当は疲弊していて未来に不安もあるのに、作り上げた自分を脱ぎすてることができずに、どうすれば良いのかわからなくなっている方も少なくないはず。

本当はとっくに息切れしているのに、何かに追われて走り続けなければいけない、そんな日々になっていませんか?

コンサルティングをした方が実際に抱えていた悩みをご紹介します。

自分を生かして稼ぐ!と起業して、寝る間も惜しんで必死でブログ記事を書いて集客しました。その甲斐あって軌道に乗り、休む時間もないくらい仕事をして、夜はシャンパン片手においしいものを食べて、そんな自分に憧れてくれる人もどんどん増えて、起業人生を大満喫していました。

・・・ところが、いつの間にか満たしても満たしてもすぐに足りなくなって、予定を隙間なく埋めていく状態になりました。常に先のことを考えているのも、楽しいから走らずにいられない!のではなくて、息が切れているのに何かに追われて無理やり走り続けている状態です。虚しさは増す一方です。

でも、それを外に出すわけにはいかないし、誰にも言えません。トラブルも起きるようになってきて、こんな状態を続けていけるのか不安だし、本当はいっぱいいっぱいです。でも、どうずれば解決できるのかわかりません。

人の役に立つのは当たり前だと思っていますが、自分をうまく生かせていないように思います。楽しくてたまらないし、やらずにいられない!という状態にまた戻りたいし、もっともっと自分の可能性を広げたいです。

こういうことって、すごく相談しにくいことだと思うのです。ご自身で切り開いてこられた自負もあるでしょうし、弱みをさらけだすようなものなので、よく正直にお話くださったなと思います。

実は私自身も、起業すると決意してから脇目も振らずに目標達成に没頭し、その甲斐あってすぐに成果は出たものの、だんだんと当初の目的からずれて歯車が狂い出し、生き方すらわからなくなるという壁にぶつかった経験があります。

その時は、自分が正しいと思うことをして突き進んでいたのに、なぜかどんどん苦しくなっていったので、何が原因で何をどうすれば良いのかわからず、八方塞がりになりました。

そしてある日「こんなに忙しくて精神的にも大変なのに、これ以上の規模にするのもこの先10年後も20年後も続けていくのももう無理」とぷつっと糸が切れて、起業を継続していく情熱が失せてしまいました。

もちろん今ではすっかり解決しましたが、当時と比べたらずいぶん高い位置にきてみて、ようやく直面した問題のカラクリがわかりました。解決した今だからこそわかることがたくさんあります。

仕事とプライベートの自分は別だと思い込んでいた

いつからか、仕事もプライベートも心から「楽しいー!」「気持ちいいー!」と今を生きている状態ではなくなっていたのに、自分を頼ってくれているお客様のためにも、これから出会うであろう悩みを抱えている方たちのためにも、外ではキラキラした自分でいなければいけないと思い込んでいました。

裏を返すと、等身大の自分をそのまま出したらお客様なんてついてこないと思っていたということ。まだまだ未熟だった本当の自分のことを一番よくわかっていたのは、やっぱり自分なんですよね。だから、等身大の自分を無視して素敵な自分を演出することが目的になってしまったんです。

本当の自分と作り上げている自分との差は、虚しさや焦りや枯渇感になっていき、それが自分の足を引っ張ることになったっていうカラクリ。その状態から、なぜ当時よりもずいぶん高い位置に来ることができたのか。なぜ、こんなにも満たされるようになったのか。

きっかけは東日本大震災の被災地で復興に尽力されている企業の方々に出会ったこと。そこで衝撃を受けると同時に、どんなに稼いでも、どんなに成果を出しても、どんなに欲望を叶えても、いつまで経っても幸せにならなかった答えがわかりました。

たった一つのことを変えたら、人生が大逆転!

答えは、矢印の向き。一念発起して起業したのは、稼ぐことだけが目的ではなく、本当は誰かの力になりたくて、自分と同じように苦しんでいる人を助けたくて、志があったからなのに、誰かのためよりもまだまだ自分を満たしたりなくて、愛や思いやりの矢印を自分に向けてしまっていたから、だから問題に直面したのです。

当時はお一人お一人のために真剣に全力で自分の全てを注いでいると思っていたけど、自分のためにしていたことを正当化してごまかしていたこともたくさんあったということが、自分のことなんて顧みずに矢印を相手に本気で向けている方々に出会ってはっきりとわかりました。いかんせん私の器が小さかったってこと(笑)

それに、「目の前の人が笑顔になってくれることが喜び」なんて、ある程度はきれいごとで言うものだと思っていました。心から本気でそう思っている人なんて、よほどの聖人でなければいるわけがないと思っていました。

でも、違ったんです。目の前の人に笑顔になってほしくて人生すらかけている人はたくさんいたし、ものすごくキラキラしていました。今まで出会ったことのない、別世界へ来たかのような衝撃でした。

自分を満たすために生きていた頃とは比べものにならないくらい幸せになった

そのことがわかってから、矢印の向きを相手に向けることにとにかく集中しました。一つ一つの言動が本当は誰のためなのか注意深く観察して、自分のためだと気づいたらもう一度相手のために意識をセットしなおす、ということを根気強く続けました。

すると、人生が大逆転したんです。いつも何かが足りなかったのに、何もなくても満たされてる。いつも人と比べて戦っていたのに、自分を飾らずに等身大でいられる強さ。自分の正しさを主張する必要がない心のゆとり。志。愛。他にも、以前は喉から手が出るほど欲しくても手に入らなかったたくさんのものが、気づいたら全部揃っていて。

あの頃の私にも、そして、あの頃の私と同じように壁にぶち当たって苦しんでいる方にも、できることならハグしてこう言ってあげたい。「仕事も恋も、人との出会いも、遊ぶのだって、本当は人生ってこんなに楽しいんだよ!自分が変われば大逆転するから!大丈夫!」と。

冒頭にご紹介した方も、今は同じように解決して、作り上げた偽りではない、本当の理想のライフスタイルを送っています。仕事も恋も。

もし今、あなたが同じ問題に直面しているのなら、自分も人生も大きく飛躍させるチャンスなのだと思います。今は苦しくとも、ぜひ飛躍のためのチャンスに変えてください。

成果を出せることは素晴らしいこと。人を巻き込む力や、何かしら人とは違う才能があるのだから、ぜひ、いえ、絶対にチャンスに変えてもっともっと広く役立たせてください。そして、あなた自身が心から笑顔になれる理想のライフスタイルを送ってください。

 

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